実は上あごと下あごで成長の時期が違うんです。スキャモンの発育曲線に上あごと下あごの成長曲線を当てはめた曲線があります。上顎の骨は脳に近いため、神経型の成長曲線と似ていることがわかります。下顎の骨は体と近いため、一般型の成長曲線と似ていることがわかります。
上顎の成長ピークは0〜7歳。下顎の成長ピークは0〜5歳、10〜15歳だと考えられます。同じ顎でも成長の時期が違うのは驚きですね。成長に合わせた治療を行うことがとても大切です。
小児歯科

歯が生えてから?それとも…幼稚園?小学生?
答えは、赤ちゃんがお腹の中にいるときから、まずお母様のお口の中から診ていきます。できればお父様もご一緒に。産まれてくる赤ちゃんの顎の成長や舌、歯茎について、何ヶ月ごろから歯が生えてきて、いつ頃から歯磨きを始めるのか…。こどもが産まれてくる前からの準備が必要になってきます。ご出産後は色々慣れないこともあったり、忙しいと思うので、無理ない範囲で生後半年ぐらいを目処にお子さまといらっしゃってください。ご出産のお話や、大変なこと、今悩んでいることなんでもご相談くださいね。
「こどもが歯科を怖がって治療を受けてくれない」「乳歯のうちからしっかり予防したい」「こどものむし歯が心配」──こうしたお悩みをお持ちの保護者の方は多くいらっしゃいます。小児歯科は、成長発育期にあるお子さまの歯・口腔の健康を守り、育てるための診療科です。乳歯の段階から正しいケアを行うことで、永久歯が健全に生えそろうための土台づくりにつながります。当院では、お子さまが安心して過ごせる雰囲気づくりを大切にしながら、成長の段階に合わせた矯正・予防・治療・管理を行っています。
歯は生後約6ヶ月頃から乳歯が生え始め、2歳半〜3歳頃までに上下10本ずつ、計20本の乳歯が生えそろいます。6歳頃になると、最初の永久歯(第一大臼歯、いわゆる「6歳臼歯」)が生え始めます。以降、乳歯が少しずつ抜け落ちて永久歯に生え変わり、13〜15歳頃にはほとんどの永久歯が生えそろいます(親知らずを除く)。この成長過程を通じて、歯並び・かみ合わせ・顎の発育をモニタリングし、必要に応じて介入することが小児歯科の重要な役割のひとつです。

実は上あごと下あごで成長の時期が違うんです。スキャモンの発育曲線に上あごと下あごの成長曲線を当てはめた曲線があります。上顎の骨は脳に近いため、神経型の成長曲線と似ていることがわかります。下顎の骨は体と近いため、一般型の成長曲線と似ていることがわかります。
上顎の成長ピークは0〜7歳。下顎の成長ピークは0〜5歳、10〜15歳だと考えられます。同じ顎でも成長の時期が違うのは驚きですね。成長に合わせた治療を行うことがとても大切です。
「どうせ生え変わるから」と思われがちな乳歯ですが、乳歯には以下のような重要な役割があります。
乳歯のむし歯を放置すると、隣接する乳歯や生えてくる永久歯に悪影響が及ぶことがあります。また、乳歯が早期に抜けてしまうと、隣の歯が傾いて永久歯のスペースが失われるなど、将来の歯並びに影響することがあります。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄く、酸による浸食が起きやすい構造です。また、歯の溝が複雑で汚れが溜まりやすいため、むし歯になりやすく、かつ進行が速いという特徴があります。
お子さまのブラッシング技術は発展途上です。保護者の方による仕上げみがきが大切です。大人はこどもの見本です。保護者の方も正しいブラッシングができるように指導します。
甘い飲み物や間食の頻度が多いと、口腔内が酸性に傾く時間が長くなります。小学生中学生になると、部活やサークルでスポーツ飲料水を飲む機会が増えると、むし歯が急に増えます。飲んだあとのケアが大事になります。
また、乳歯のむし歯を放置すると、口腔内のむし歯菌が増え、永久歯もむし歯になりやすい環境が形成されます。乳歯の健康管理が、永久歯の健康にもつながるのです。
フッ素(フッ化物)は歯の再石灰化を促進し、酸に対する抵抗性を高める効果があるとされています。特に乳歯や生えたての永久歯への応用が有効と考えられており、3〜4ヶ月ごとの定期的な塗布が推奨されています。フッ素塗布は、乳歯が生え始める6ヶ月ごろから日常的なフッ素配合歯みがき剤の使用と組み合わせることで、より高い予防効果が期待されます。ただし、6ヶ月のお子さまへのフッ素塗布は難しいので、1歳以上をおすすめします。
シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯の複雑な溝を、歯科用プラスチック素材で塞ぐ処置です。特に第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきたタイミングで行うことが多く、溝に食べ物や細菌が溜まりにくくなることで、むし歯予防効果が期待できます。シーラントに使用する素材は時間とともに摩耗することがあるため、定期的に状態を確認し、必要に応じて再処置を行います。
正しいブラッシングはむし歯・歯周病予防の基本です。お子さまの年齢や歯の発達段階に合わせて、使いやすい歯ブラシの選び方・磨き方をアドバイスします。また、お子さまが自分で磨いた後に保護者の方が確認・仕上げ磨きを行うことが大切です。特に就寝前の仕上げ磨きは念入りに行いましょう。仕上げ磨きは小学校低学年頃まで続けることが推奨されています。
症状がなくても、3〜6ヶ月ごとに定期検診を受けることで、早期にむし歯や歯肉炎を発見できます。また、定期的に歯科へ来院することで、お子さまが歯科に慣れ親しむことにもつながります。当院では、お子さまが歯科を怖がらず、できれば「また来たい」と思えるような診療の雰囲気づくりを心がけています。
むし歯の進行度に応じて、コンポジットレジンによる充填処置や、神経の治療(乳歯の場合は「乳歯の歯髄処置」)などを行います。お子さまの年齢や状態に合わせた対応を行います。治療に際しては、十分な説明と段階的なアプローチで、お子さまが安心して治療を受けられるよう配慮しています。
小・中学生においても歯肉炎(歯ぐきの炎症)がみられることがあります。学校の歯科検診でも指摘されることがある疾患で、正しいブラッシングと定期的なクリーニングによって改善が期待できます。放置すると成人後の歯周病に移行するリスクがあるため、早めの対処が大切です。
お子さまは転倒・衝突などで歯に外傷を受けることがあります。歯が欠けた・折れた・抜けたなどの場合は、できるだけ早く歯科へご連絡ください。特に、完全に抜け落ちた歯(脱落歯)は、乾燥させずに生理食塩水・牛乳・もしくは本人の口の中(頬と歯の間)で保管し、速やかにお持ちください。早期であれば再植が可能な場合があります。
お子さまの歯の健康は、毎日の積み重ねによって育まれます。家庭でのケアと定期的な歯科受診を組み合わせることで、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。「うちのこどもの歯は大丈夫かな?」という気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。親御さんの疑問やご不安にも丁寧にお答えします。
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